さっそく、3D CADでさくさくとデザインしてプリントにかける。

FDM方式の3Dプリントでは、オーバーハングになる部分がうまくプリントできない。そういうときには、gcodeデータ生成時にスライサアプリのほうでサポート材を自動的に付けるのだけど、今回のような基板をはさむ隙間的な細かい部分だと、サポートを外すのがめんどくさくなるし、外したに何か追加工をしないと見た目がよくない。できれば、サポートなしに一発で出力したいものだ。
そこで、オーバーハングになる部分には、少しテーバーをつけて斜めにしやることでサポート材なしでもプリントできるようにする。出力をするノズルのサイズにもよるけれど、45度であれば普通にプリントできることが多いし、それ以下の角度でもプリンタや調整によってはうまくいく。
デザインは、どう見ても卒塔婆なので、「基板卒塔婆」と名付けて出力する。
できたものは、思ったより悪くない感じだ。テーバーを付けた部分も、基板にちゃんとひっかかって、使えるレベルになっている。ラフトからの剥がれがいまひとつ悪かったので、カッターで削ったあとにヤスリで平滑にする。
3Dプリンタを修理するまでは、ラフトからの剥がれはよかったのだけど、何が違うのだろうか... まだ設定を追い込まなくてはならない。


背面にネオジム磁石を埋め込んで見る。


最初のプロトタイプはうまくいったので、設計に微調整を加えてゆく。基板のネジ穴を使った固定に使うつもりの先端がうまく出ていないとか、磁石の固定が甘いとか、実際にプリントしてみると修正点はたくさん出てくる。出力が一回で決まることはなく、たいていは微調整を繰り返しながら何度も試作を作ってみることになる。
しかし、微調整していくと、だんだん理想形から外れてくる。3Dプリントではよくある現象だ。最初にできたものが一番よくて、調整入れていくとだんだんダメになっていく。3Dプリントには、そういうビギナーズラックのようなところがある。
つづく
オリジナル投稿:
基板作業固定用マグネットピン作ってみた -3-
https://kinneko.fanbox.cc/posts/781125

