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ESP32モジュールを使ったの試作用基板として、普段からNodeMCU-32Sを使っている。NodeMCU-32Sは、Espressif純正の開発基板であるESP32-DevKitCと比べて、使用できるピン数が少ない分、基板が短くなってコストダウンになっている。ほとんどの場合、ピン数をたくさん必要とする工作はしないので、NodeMCU-32Sで十分足りている。

ESP32-DevKitCやNodeMCU-32Sを使ってブレッドボード工作をする場合、一般的なブレッドボード(左右5ピン+電源2ピンx2)では、モジュールを差し込んだ時に、基板の片側のピンしか使うことができず、もったいないし、実装する機能によっては使えるピンが不足してしまう。
これを知ってか知らずか、エレクトロニクス分野をサポートする製造メーカーのサンハヤトでは「ニューブレッドボード」という製品を出している。サイズは従来と同じままで、電源2ピンを片側のみにして、左右を6ピン仕様にしたものだ。(調べてみると、ニューブレッドボードの発売は、2010年9月からの製品なので、直接関係はなさそうだ)
ニューブレッドボードを使うことで、片側1ピン、反対側で2ピンを使用した工作ができる。ただし、ほとんどがモジュールでいっぱいになってしまい、回路を組むには、端のほうが少し使える程度になってしまう。これはちょっと不便だ。
ニューブレッドボード SAD-101
https://www.sunhayato.co.jp/material2/index.php/item?id=787
写真の左が普通のブレッドボード、右がニューブレッドボードだ。


そこで、市販のミニブレッドボードを2つ使って、NodeMCU-32Sでちょうどのサイズになるブレッドボードを作ってみた。
最初は、ブレッドボード用の板バネを輸入して、ブレッドボードの樹脂部分は3Dプリンタで出力することを目論んで、試作なども行ってみていた。
しかし、以前は見かけたブレッドボード用の板バネメーカーがAliexpressで見つからない。そんなパーツがほしい人はほとんどいないだろうから、販売をやめてしまったのかもしれない。
ブレッドボードは比較的安い製品なので、板バネを多く使った製品を輸入して、板バネだけを取り出すことも考えてみたが、治具を作って数台やってみて、手間もかかり、ゴミがたくさん出る割には不毛なのでやめた。

さらに、3Dプリンタでブレッドボードの出力をするのも、精度的に難しいことがわかってきた。構造は簡単で試作はうまくいったのだが、品質的には頒布するのは困難で、かつプリント時間も結構かかることから断念した。


次に、どこのご家庭にもあるミニブレッドボード2つを連結してみた。ブレッドボードには、ボード同士を連結するために、凸部と切り欠きがあるのでつなげてみただけ。しかし、普通のブレッドボードと同じく、ミニブレッドボードも片側5ピンなので、使えるピン数が足りないのは同じ。連結も少し弱い。
使えるピン数を増やすために、2つのミニブレッドボードの間にはさむ連結スペーサーを3Dプリントしてみた。しかし、これだけでは2つのボードを固定することは難しかった。

そこで、ミニブレッドボードのまわりを取り囲む枠を作り、2つのミニブレッドボードを組み合わせられる構造を設計して3Dプリントした。チョウチョというには程遠いが、二枚の羽があるということで、「バタフライ・ブレッドボード」と名付けた。

ミニブレッドボード2枚を使うので、同じ色の組み合わせだけでなく、違う色の組み合わせもできて面白い。

NodeMCU-32Sも、ぴったりのサイズにおさまり、左右に2ピンづつ使用できる。また、ミニブレッドボードの半分はまったく別の回路に使うことができるので、ちょっとした試作には便利だ。

ミニブレッドボードごときは、中国製でも同じ設計の金型を使っているか、同じ工場で量産されたものが使われているのではないかと思ったが、いくつか取り寄せてみると色味も違えば、設計も微妙に違っていて、バタフライ・ブレッドボードの枠もブレッドボードに合わせて二種類を使い分けている。

現在は、イベントで頒布しているNodeMCU-32Sを使った全てのキットにバタフライ・ブレッドボードを採用している。
ちなみに、ESP32-DevKitCは、バタフライ・ブレッドボードは使うことができない。
オリジナル投稿: バタフライ・ブレッドボードを作った|kinneko|pixivFANBOX
https://www.fanbox.cc/@kinneko/posts/644361



