我が家にはじめて3Dプリンタを購入したのは、TAOVISORのプロジェクトのおかわりが終わったあたりだろうか。JAGOVISORの試作のために、低出力の半導体レーザーカッターを導入した後くらいになる。
タオバイザー:Google cardboard互換3Dのぞきメガネを作ります https://motion-gallery.net/projects/taovisor (2014年9月17日終了)
タオバイザー:Google cardboard互換3Dのぞきメガネ、おかわり!!
https://motion-gallery.net/projects/taovisor2 (2015年1月21日終了)
ということは、2015年のことだ。導入した3Dプリンタは、勤務先にも同じものがあったので、使い方の修行はそちらで行い、長いこと玄関の一角で箱にしまわれたまま使われることはなかった。
機材は、XYZプリンティングのダビンチ1.0。ABS用で、機能面では設定からツールまで至れり尽くせり感があって初心者向き。ただ、メーカー提供の環境から出にくいのと、フィラメントなどのサプライ品が割高で、他社のものが使えなくなっている。
自宅のものは、その後、開梱されて二階の作業部屋に設置されたけれど、稼働すると五月蝿いということもあって、ほとんど使うことがなかった。
そして去年、NTP時計の外装を作るために何年かぶりに稼働した。ベッドのキャリブレーションは必要だったけど、すんなり動作。
NT金沢や技書博で展示したNTP時計の外装は、あくまでサンプルという扱いだったけれど、デザイン面でそこそこ好評で、これが欲しいという人も数人いた。作ったものは、枕元と勤務先のデスクの上で長期動作評価を兼ねて動かしている。
ダビンチ1.0は、すでにメーカーのサポートも切れてしまっている。売ってないし、サプライ品の供給も限定的だ。
印刷精度を上げるために、ちょっと改造してみようかなという色気も出て、同じモデルの中古品を一台追加購入した。状態はかなり良くないものだった。ガラスのベッドには、糊が数ミリに渡って分厚くこびり付いていて、剥がすのにえらく往生させられた。全体にリストアとクリーニングをやってみたが、どうしてもヘッドのZ位置調整が悪くうまくプリントできない。モーターの音もあまりよくない。部品取りという目的だったのでそれも仕方がないところだ。
重くて図体が大きいものなので、なかなか取りかかれないでいるうちに、NTP時計をNodeMCU-32Sベースで作り直したため、前に作ったケース設計が使えなくなった。
新しいボードに合わせて作り直すにしても、ダビンチ初代は、古いせいもあって、あまり精度の高いものが作れない。
それで、今年の夏、Delta型のプリンタを購入した。Deltaを選んだのは、プリント中の動きが面白いのと、構造がシンプルでメンテナンスが楽そうだったこと、プリント速度が若干早いという話を聞いてたからだ。
選んだ機種はANYCUBIC Kossel Plus。セール中だったので送料含めて$200弱だった。先日調べたら$300くらいになっていて、ちょっとびっくりした。ひどい価格差だ。
組み立てに三時間程度。配線説明の不親切さもあって素人向けではない。制御用のファームウエアのカスタムもイマイチ、プリント用のソフトウエアも外部のフリーソフトウエアで、最新版に対応してないどころか機種の指定情報も入っていない。市販品とは思えない雑さだ。さらに、日本市場は売上の6%くらいしかないそうで、日本語でのサポートはやってられないと公言している会社である。オススメはしない。
組み立てたものの、Z軸のキャリブレーションがマニュアルに従ってもよくわからず、空中でニョロニョロを吐き出すことになり、嫌になってしばらく放置することになった。NT名古屋が迫るので、ちょっと本腰入れて調整し、どうやら動くようになった。使う人には常識なのかもしれないが、書かれていないノウハウが必要なデバイスはやっかいだ。
付属のフィラメントはPLA。いままでABSばかりを使ってきたので、PLAは馴染みがない。サンプルのキューブを出力してみると、素材は思ったより固く、さらに透明感というか光沢がある。もうちょっとつや消しのほうが好みなのだけど。
調整後、NT名古屋に向けて、「バタフライ・ブレットボード」というものを作った。市販のミニブレッドボードを2つ連結できる枠で固定したものだ。NodeMCU-32Sに使うと、ちょうどいい感じになる。残念なことにたくさん作ったのだが、NT名古屋では二酸化炭素センサキットに付属させたもの以外は単体ではまったく売れなかったw もっとも自分で使うために作っているので、それはそれでいいか... こんどはNodeMCU-32Sとセットで売ることを考えよう。
さらに、技書博でNTP時計キットがまったく売れず、デモで出していたケースに入った完成品はないのかと聞かれたので、NT名古屋には気合を入れて完成品をたくさん作って持っていった。が、完成品はキットが品切れてしょうがなく買ってもらった1台を除いて、まったく売れなかった。あまり用意していかなかったキットは完売したのに。商売はままならないものである。
眠りを誘うLEDキットのほうも、LEDモジュールにかぶせるドームを作ってみた。これも、ほとんど売れなかったw
そうこうするうちにフィラメントの残りが少なくなった。さっそく1kgもゴミを作ってしまったことになる。補充をしないといけない。
ANYCUBICのPLAフィラメントはAmazonで買うと本国本家の通販より安いのだけど、素材がちょっとハードでABSより追加工に向かないので、追加工に向くという三菱ケミカルメディアのを買ってみた。来週くらいには届くだろうか?
今のフィラメントが切れて、三菱ケミカルメディアのフィラメントが届いたらリポートしたい。
オリジナル投稿:
Deltaの3Dプリンタを使っています 1|kinneko|pixivFANBOX
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